モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには

モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには

モバイルボヘミアンとか、旅するように生きるとか、人が憧れる言葉だよなあと思う。そういう系の本のタイトルはたくさん見てきて、どれも中身が薄い気がして読まなかった。でも今回はキンドル無料なので読んでみた。そう、無料に弱い。

で、読んだ感想としては、コロナを経験したからこそ多くの人の心に届くのではないだろうかと思った。

仕事ってなんだろう

会社勤めをしている人は、一度は考えたことがあるはずだ。会社に行って、座って仕事して、仕事が終わればうちに帰って。会社に行ってる間はビジネスで、会社が終わったらプライベート。そういう暮らしは楽だけど、時間を切り売りしているだけじゃないんだろうかって。

極端なことを言えば、時間通りに行って帰ればお給料がもらえるのだ(あくまで極論です。現場に行かねばならない仕事もあります)。今までの日本では、場所と時間を制約されることも含めて「仕事」だった。仕事とはそういうもん、だった。

それが新型ウイルスによって「そういうもん」をが取り払わざるを得ない状況になり、上辺だけの働き方改革では成しえなかった、仕事意識の改革が起こっているんじゃないかと思う。

新型ウイルスが流行する前の世界には戻れない。ということは、緩やかに制限が解除されてき始めた今、新しく始まる世界ではどうしていけばいいんだろう?

仕事ってなんだろう? 生きるって何だろう? どんな生活スタイルがいいのだろう?

誰もが真剣に、自分の人生や仕事や生活を、考えているのではないかと思う。

旅するように働き、生きる。その前に。

この本の作者は二人だけれど、どちらも自分が好きな環境に暮らし(一人はニュージーランドの湖畔、一人はハワイ)、インターネットを介して仕事をしている。会社経営に携わったり、雑誌に寄稿したり、不動産を紹介したりしながら生きているそうだ。

それだけ聞いたら「金のある奴の悠々自適な暮らしかよ」と思うかもしれない。本書を読み進めていくと、そうではないことが分かる。

人が暮らすのにお金は絶対に必要だ。だからといって、貯め込むことや、最初から持ってる人が成功者(幸福である)というわけでもない。

そんなことは、誰もが知ってるはずなのに、なぜか「今お金がないから」といって諦めてしまう人は多いのではないかと思う。諦める前にできることがある。それをこの本は伝えている。

それは、今の自分の暮らしに満足しているのかどうかを、ちゃんと真剣に自分に問えだ。

コロナを経験したからこそ多くの人の心に届くんじゃないかと思った。

冒頭で書いたこの一行、人が生き方やモノの見方を変えるのにすごく大切なのは、真剣さだ。

少なくとも、3年前の私にはこれが欠けていた。だって何とか生きていけてたから。多少のしんどさや苦しさや、自分を曲げる妥協があっても生きていける。だけど、それこそが、ささやかな日常に漂い続けるモヤモヤであり、漠然とした不安であり、澱のようにたまってゆくストレスだった。

だから真剣に考えるようになった。私はどんなふうに生きたいんだろう、どんなふうに働きたいんだろうって。

もちろん、今までのように暮らしたいと望んだって全然かまわない。正解があるとしたら、人の数だけあるだろう。

だけど、自分が本当に求めているものは何かを知るには、逃げたり、ごまかしたり、茶化したりせずに、本気で知ろうとしなければならない

そのうえで、本当に求めているものを、与えられるのを待つのではなく、自分からつかみにいく人生に変えて行くことが、これからの時代に必要になる。

旅するように働き、生きる。それもひとつの生き方。

彼らは、いや、彼らだけではない、もう一定数の人たちは経済に左右されない強い根っこをそてて生きている。その人たちの多くが、ある部分とてもストイックに、そしてとてつもなく自由に生きている。

こうした本の多くは、みんなこうやって生きろと説いているわけではない。こういう生き方もあるよ、と伝えているのだ。

きっと「こういう生き方」は、数えきれないぐらいのパターンがあるだろう。誰も足跡をつけていない道を、歩けばいい。そういう生き方を見せてくれている、可能性を示してくれているだけなのだ。

私の仕事は農業、畑があって仕事ができる。だから彼らのように、旅をするかの如く世界中を行き来することは、きっとない。だけど私はここで旅するよりもずっと自由に生きることができると思う。

私の自由と作者の自由は違う。当たり前だ。だけど「自由な生き方」という意味では同じだ。

コロナの前と後で、人の暮らしや意識は随分変わったと思う。あるいは、これからの時間でさらに変わってゆくと思う。その流れに早いも遅いもない。

ただ、今だからこそ考えられることがあって、それは今後の人生を変えるきっかけになることなんじゃないか、これは平等に訪れたチャンスなんじゃないかと、私は思うんだよね。

こちらの書籍、アマゾンキンドルで7/13まで無料開放してくださっています。

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